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センセのガッコ奈良

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いい教育がしたい!とがんばる奈良の先生のために

連載 学級づくりについて 第九回

9.保護者との関係づくり

 保護者は、教育活動の大切なパートナーです。保護者に支えられて私たちの教育活動が成立していることを肝に命じて日々の教育活動を進めていく必要があります。

 4月の学級懇談会は、PTAの学級役員を決めることが中心になるので、
担任からの時間はあまりありません。

昨年、私は子どもたちに配った学級通信第1号を参加した保護者の方々にも配って、
自己紹介から始めました。

そして、次回からはできるだけお母さん方にもしゃべってもらう機会をとっていきたいと伝えました。

そのあとは担任への質問コーナーです。
「先生は独身ですか?」「ほんとは何歳なんですか?」
などちょっと場をなごませることをいってくれるお母さんが必ずいるものです。

「この先生結構気さくなひとやなあ。」と思ってもらえるように私も努力します。
それと簡単でもいいから自分はこの一年間どんな学級経営をめざしていくのかを伝えます。

これで第1回目の懇談会は終わりです。

新しく学級役員になってくださったお母さん方には「遠慮なく、仕事を押し付けてくださいね。
できることはなんでもします。
お母さん方もせっかく役員になられたんですから、大変だとは思いますが、
やってよかったなあと思えるような一年にしていきましょう。
一緒に子どもたちを見ていきましょう。」と話しておきます。

私の学校は、PTAからの補助が出て、
親睦会を保護者と教師とで開くことになっています。

回数は自由です。学級役員さんからせっかく担任の先生もかわったんだから
一学期と三学期の2回、お菓子を食べて、
お茶を飲んで話す機会を取りたいと提案がありました。

「いいですね。やりましょう。やりましょう。」
「せっかくだからアンケートをとってどんな親睦会にしたいか考えませんか。」
と言うと早速アンケート用紙を作ってきてくださって、
学級通信を通してアンケート調査をしました。

結果は「子どもたちの学校での様子を先生からたくさん聞きたい。」
という希望が圧倒的に多かったので、6月の懇談会(親睦会)では、
私のほうからレジュメを用意して、2ヶ月間の子どもたちの様子などを話しました。

これは非常に好評だったようで帰りに校長先生に出会った学級役員さんが
「ほんとにいい親睦会でした。先生がとても丁寧に対応してくださっていることがよくわかりました。」
と話してくれたと、うれしそうに私に報告してくださりました。

 懇談会では座席もいろいろと試してみます。
私は学級と同じように班編成をしてテーマについて自由に論議してもらう方法が、
参加されたすべての保護者の方に発言してもらえるのでいいなと思って
年に何回かはこの座席で懇談会をします。

各班から「先生、ちょっとこの班に来て、聞いてよ!」
とお母さん方から自然に要求が出てくるので、
各班を回るだけで予定していた時間が過ぎてしまうこともしばしばです。

ここで出てきた保護者からの質問や意見には敬意をもって、
きちんと答えることです。また、見通しがもてなかったり、
すぐに答えることができない場合には「今のご意見は、ちゃんと心に留めておきます。

次回、お答えできるように私も勉強してきます。」くらいのことを話しておくことにしています。
by sensenogakko | 2007-11-25 22:48 | 教育実践

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