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センセのガッコ奈良

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いい教育がしたい!とがんばる奈良の先生のために

カテゴリ:教育書( 8 )

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『公教育の無償性を実現する~ 教育財政法の再構築~』
世取山 洋介 (編集), 福祉国家構想研究会 (編集) 大月書店刊

という本が8月8日に刊行されました。
進行する新自由主義改革を単に批判するだけではなく、
あるべき教育の対抗構想をしめそうと
義務教育の無償等をさだめた憲法26条を
現実のものとするためにはどうすればよいかについて
正面からとりくんだ画期的な本です。

管理人が、第4章「学級定員基準とその仕組み」を執筆させていただきました。
義務教育費国庫負担制度と県費教職員給与負担制度の歴史をふりかえり
「本当の30人学級」を実現するために、今後の方向性を提案しています。

495ページ3045円という辞書のような厚さのとっつきにくい本ですが、
それだけ日本の教育を改革しようとする著者たちの真剣さが伝わってくる本です。
ぜひお読みくださるよう、お願いします。
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by sensenogakko | 2012-08-11 21:44 | 教育書
『本当の30人学級は実現したのか?-広がる格差と増え続ける臨時教職員-』
(自治体研究社 税込み1800円 注 裏表紙に2200円とあるのは間違いです)
という本を2月9日に、当ブログ管理者が発刊することにまりました。

本当の30人学級を実現するためには、どうすればいいのか
学級編制と教職員配置のしくみを解説しながら政策提言をしています。

全国の仲間といっしょに調査、研究してきた成果をまとめたものです。
ぜひ、お読みください。

ご希望の方は、nara-net-kkm@iam.ne.jp までご連絡ください。
送料無料でお届けします。

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あとがき-学級編制と教職員配置のしくみを知れば光がみえてくる(抜粋)

私には、「本当の30人学級」についてぜひとも聞いてみたいことがありました。「『少人数学級制』が各地方で行われていくことを、前進面だけで評価してよいのか?」「少人数学級が実現するほどに現場が忙しくなっていくと感じるのはなぜなのか?」「臨時教職員が増え続けていることを、どう考え解決すればいいのか?」等々・・・。奈良市で小学校教員をしながら、30人以下学級をめざす奈良県連絡会の事務局長を務めていた私は、全国に広がりつつあった地方裁量での「少人数学級制」に期待しつつも、その内容や運動のあり方に、たくさんの疑問や懸念を抱えていたのです。(中略)

「調べる会」に入会した私は、それ以後、全国の会員の方々とともに、情報公開文書や地方の実態を調査分析し、教職員定数と配置の謎の解明と課題の解決に取り組んできました。特に、2006年度より奈良県教委によって実施された「教職員配当基準の学級数に特別支援学級数を含めない」という見直し措置が、基礎定数の切り崩しであることを解明していく上で、調べる会の資料や研究が大変役立ちました。全国の会員のみなさんと、メールや手紙のやりとりを行い、岡山、東京、京都、名古屋での学習会などを重ねつつ、情報や意見を交換していくうち、それぞれの地方には、それぞれの実情や課題があることがわかってきました。
 各地方の教育現場の報告を聞いていて、特に深刻な状態だと感じるのは、臨時教職員急増の問題と教職員の長時間過密労働の問題です。(中略)こうした問題を根本的に解決するためには、教職員の大幅増が必要不可欠です。そのためにもとりくまれてきた30人学級実現をめざす教育運動でした。しかし、教育費や教職員を増やさないかたちで、やりくり型で増学級の担任をつくりだす「少人数学級制」では、いっそう事態を深刻にさせ、結果的に教育条件の低下を生んでいるのではないかと思います。今こそ「本当の30人学級」の実現のために、智恵と力を集めなければなりません。
 
執筆中に政権交代がおこり、教育行政政策も大きく変化しようとしています。民主党はマニフェストで「教員数を拡充」「先進国平均水準並みの教員配置」などを公約しています。しかし、2001年に民主党を含む野党共同で法案も提出した30人学級実現にはふれていません。それどころか、安倍内閣時に発足した地方分権改革推進委員会が出した「義務標準法の小中学校等教職員定数の標準などは、廃止又は条例委任」などの勧告内容を尊重し、「国が地方自治体の仕事を法令で縛る義務付け・格付けの見直し」を行うことを方針としています。ですから、民主党新政権の「地域主権」政策なるものが、国の教育の機会均等や義務教育整備義務を地方に転嫁する政策とならないように、国民がしっかり目を光らせておく必要があります。(中略)
地方自治について考えるとき、私は、地方の現場にいるからこそ見えてくるものがあり、それは「中央」から見ている「地方」とは違って見えるのではないかと感じています。その時に、暗闇を照らす光となるのは、憲法・教育基本法の原則であり、義務標準法や義務教育費国庫負担法などの諸法制です。今一度しっかりと学び直し、地方や教育現場に実際におこっている事象を、その諸原則や理念に照らして見つめ直してみましょう。そうすれば、「地方分権」「地域主権」などの名によって、その解釈や運用を歪め、崩してしまおうとするたくらみを許さず、地方や現場のために活かし直すことができると思います。そうして輝きを増した光は、きっと地方の隅々まで照らすこととなるでしょう。子どもと教育のため、「本当の30人学級」実現をはじめとする教育条件改善にとりくむみなさんが、その光によって、新たな展望を見いだしていかれることを期待しています。本書と調べる会の活動が、その一助となれば幸いです。
 
 2010年1月    ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会
山﨑 洋介
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by sensenogakko | 2010-04-18 22:52 | 教育書
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「教育書」紹介をしているのですが、今回はコミックです。
朝日新聞の書評欄に紹介されていたので、読んでみたら・・・これがおもしろい。
なんといっても、今ドキのコドモと小学校現場の描き方がリアル!
この作者、かなり現場の先生に取材して描いているなと思います。

まず、主人公の芳賀稲子先生は
35歳の(結婚直前に婚約破棄された)独身で、
臨時教職員という設定。
「ハガネの女」というあだなは、「はがいねこ」さんという名前と
文字通り鋼のような強い精神力の持ち主という意味。
多忙な毎日に疲れても、子どもや保護者たちや時には同僚たちに
教師としての誇りを傷つけられても
めげずに、けなげに真摯な教育活動をつづけていきます。

この物語の面白いところは、
よくありがちな予定調和や勧善懲悪で終わらないところ。
問題がある子どもも、親も、
その「問題行動」の背景や理由を掘り下げて描いています。
帯には「モンスターペアレント・モンスターキッズvs女教師」
なんていう宣伝言葉も載っていますが、
理不尽な主張と要求をしてくる親や、
問題行動を繰り返し、なかなかわかりあえない子どもたちを、
けっして「化け物」扱いせず、
傷つき、悩みつつも、その心情を理解しようと
アプローチする主人公の芳賀先生を通じて
なかなかリアルに描かれていると思います。

展開も「こうなるだろう」という予測に反して二転三転し、
結末も「問題解決!ハッピーエンド!」ではなく、
重苦いものも残しつつ、
学校や家庭の日常の中にとけこんでいくという終わり方がリアル。

私にとって「よ~し、明日もがんばるぞ!」と勇気が出てくるコミック。
このシリーズと「のだめ」だけは、「少女漫画?」のコーナーに
新刊を探しにでかけるのです。
もう5巻まで発売されています。(「のだめ」は最終巻が出てしまった・・・)
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by sensenogakko | 2009-12-01 11:48 | 教育書
『5年3組リョウタ組』石田衣良著 角川書店
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2008年1月発行の新刊です。
たまたま1月6日朝NHKを見ていると、著者石田衣良さんのインタビューが映し出されました。
「ふつうの先生を書きたかった」
「子どもたちも、学校もきっとだいじょうぶ」
「ぼくはエールを送りたかったのです。」
として紹介された1冊が 『5年3組リョウタ組』でした。

早速買い求めて読みました。
教師生活3年の若い中道良太先生と5年3組32人が主人公です。
「こんな職場あるある。」
「こんな同僚と仕事がしたい。」
「リョウタ先生、いいなぁ。若いっていいなぁ。」
とついつい思ってしまいました。

内容は、読んでのお楽しみ、本当に「先生への、子どもたちへのエール。」になっています。
読んでみてください。
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by sensenogakko | 2008-02-03 23:32 | 教育書
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by sensenogakko | 2007-08-21 20:48 | 教育書
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『全国学力テスト参加しません。 犬山市教育委員会の選択』
犬山市教育委員会編 明石書店 1200円


4月24日(火)全国学力・学習調査が一斉に実施されます。
テストは、小6と中3を対象に国語、算数・数学
児童生徒への生活習慣など質問紙調査、学校への質問紙調査で
発送から採点、集計などを民間企業(ベネッセ。NTTデータ)が行います。

この調査を、公立では全国唯一不参加を表明している
愛知県の犬山市教育委員会が編集している話題の本です。

なぜ参加しないのか、問題点はどこにあるのか という説明にとどまらず、
あるべき教育改革の姿を自ら明らかにし、実践している報告でもあります。

このテストが、学校間、地域間を「学力」競争に駆り立てて序列化し
「国が市区町村や学校を評価するための資料を得るため」であり、
「平均点を上げさせるための不正あるいは不適切な行為が誘発されてしまう」
「不要かつ有害」なものである
という指摘は、教育現場が共通して危惧するところです。

うわっつらな議論ではなく、今こそ
教育とは何なのか
子どもの学び、学力とは何なのか
教師や学校、教育委員会の役割、そして保護者の役割を
あらためて考え直し、みんなで議論しなければならないと
真剣に考えさせられました。

そして、日本の教育制度は地方分権が基本なのだということを
犬山市教育委員会の選択と行動が示してくれていることに
教育現場の誇りと希望を見出しました。

犬山市教育委員会を孤立させてはいけないと思います。

                                  Y.Y

この本のお求めは新風堂書店で!
本のご注文は 電話 0742-71-4646 または メール shinpudo@myad.jp まで
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by sensenogakko | 2007-04-29 10:56 | 教育書
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『こうすればできる!授業の技術と実践 社会科6年』
監修者 佐々木勝男
本巻担当者 西浦弘望
ルック 1800円


小学校の先生はすべての教科の授業をしなければなりませんが、
多くの先生が「社会は苦手・・・」とおっしゃいます。
特に6年生の社会は苦手とする先生が多いかもしれません。
そんな先生にオススメなのがこの本です。(1年~5年生版もあります)

この本は、生駒南第二小学校の西浦弘望先生が編集担当して執筆もしておられます。
圧巻は校歌を教材化した「校歌の歴史」の授業実践です。

私の学校に研修の講師で来ていただいたときにも
社会科のいろいろな教材教具を駆使して、楽しくてわかりやすい社会科の授業のつくりかたを
ていねいに教えてくださいました。

いきなり西浦先生のような授業は組み立てられないけれど、
「こんな授業がしてみたい」と思うことが、まず大切だと思います。
教材研究と授業の組み立て方もていねいに解説されています。
私なりの授業をつくって子どもたちの目を輝かせたいと、大変刺激をうけた本と実践でした。

                                                  Y.Y

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by sensenogakko | 2007-04-29 10:55 | 教育書
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『発達障害と向き合う 子どもたちのねがいに寄り添う教育実践』
青木道忠・越野和之・大阪教育文化センター 編
宮本郷子・大島悦子・堤由香里 執筆
クリエイツかもがわ 1800円


2007年度より鳴り物入りで特別支援教育が始まりました。
書店にいくと読みきれないほどの「特別支援教育本」が並んでいます。
そんな中で私のオススメの本のひとつです。

この本には、奈良教育大学附属中学校の障害児学級担任の
堤由香里先生が執筆されています。
アスペルガー障害の木村君の成長をふりかえる三年間にわたる実践の記録です。

いわゆる「特別支援教育本」の多くが、あまりに
医学や心理学の概念や方法による「特別な」「個別的な」「配慮や対応」を進める教育
ばかりが説かれているように思える中で
子どもを育てていくのは、「集団」や「行事」や「教科学習」といった教育課程や集団の力である
とされているのは、大いに共感するところです。

                                                    Y.Y

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by sensenogakko | 2007-04-29 10:55 | 教育書