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センセのガッコ奈良

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いい教育がしたい!とがんばる奈良の先生のために

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7月25日(水)第三回目の教育基礎講座 図工 が行われました。
会場は、奈良県教育会館で参加者は15名でした。

講師の山室光生先生(奈良教育大付属小、奈良県美術教育の会)は、

子どもたちの時間が、子どもたちの手にない。
カリキュラムが教師の手にない。
子どもも教師も、すべての人が管理され、
人間らしく生きることができない時代に

くらしの「もの」「こと」を 色 や かたち でつなぐという図工の学力を
子どもたちにつけさせたいという思いで授業をしている
とおっしゃいました。

なんとなく見ていたものが、描いたりすることでつながりが生まれ、
その中で子どもたちの中に芽がでる。
それを出させるのが図工の授業。

だから、コンクールやきまりきった題材で図工の時間を決められるのではなく
くらしから生まれ、くらしをつくる題材をえらび、授業したい
とおっしゃいました。

そして、低学年から高学年までの題材やポイントを
実際の作品を解説しながら、教えてくださいました。

そして、描画の実習。
筆の選ばせ方、水の使いかた、絵の具やパレットの使い方・・・・
ひとつひとつていねいに教えてくださって、
みんなで「運動会の絵」を描いてみました。

なるほどなるほど と思いながら、いろいろと学んで
あっという間の2時間半でした。

終了後は、参加者の先生が実践された絵の「批評会」も行われ
充実した研修になりました。

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by sensenogakko | 2007-07-27 20:03 | 教育基礎講座
6月23日に行った教育基礎講座「学級づくり」の宇田佳彦先生の講座の要旨を連載します。

『学級づくり』について①

奈良市立あやめ池小学校 宇田佳彦

1.基本的な考え方・構えとして

(1)生活指導とは何か

 ①子どもの学習と生活に関わる彼らの必要と要求にもとづいて行われる教育活動である。
  →子ども分析、子どもの要求をつかむことを大事にする。

「寄り添う」「共感する」「語り・聞く」

 ②言葉だけの指導にせず、彼らの実生活に裏うちされた指導が教師には要求される。

 ③彼らがつくりだす「生活」そのものが彼らを指導(自己教育)する。

(2)「集団づくり」とは生活指導の体系化された指導方法

 生活指導は、教師が、子どもたちの必要と要求にもとづいて、自主的・自治的な学級活動をすすめ、そのなかで、学級を民主的集団に形成していく教育活動である。

 そして、それらを通じて、子ども一人ひとりを民主的な権利主体・自治主体にまで高めていくと同時に、彼らの人格的自立をはげましていく教育活動である。
(「新版 学級集団づくり入門〔小学校〕」)

 ①集団の教育力が子どもの人格形成に望ましい形で及ぶように意図的に指導する。

 ②どんな集団をつくりだすのか

・集団には目的が必要→自前の、自己決定した目的

・集団にはその目的を実現させる組織(機関・仕掛け)が必要
   →リーダー(指導)とフォロアー(被指導)の関係の指導

・集団には自己規律(自前のルール)がある
   →集団と個人の関係の指導

(3)集団づくりは3つの方針を立てて実践にあたる

 ①活動方針・・・目的実現のためにどんな活動を仕組むか

 ②組織方針・・・そのためにどんな組織を構想していくのか

 ③指導方針・・・その活動を通して子どもたちにどんな「価値」を身につけさせるのか

 この3つを統一的に実践していくことが求められる。

もし、これらをばらばらに展開したならば、ただ活動の成果だけを追求する「活動主義」に、また、学級のまとまりだけを追求する「組織主義」「形式主義」に、さらにはまた、民主主義を単なる観念として注入する「教化主義」「啓蒙主義」におちいることになる。
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by sensenogakko | 2007-07-08 12:17 | 教育実践
「一人一人に目が届く」ゆとり歓迎 導入3ヶ月の30人学級
奈良市教委の検討委初会合 成果と課題報告
2007.6.29 奈良新聞


 奈良市教育委員会は三十人学級指導法検討委員会を設置、二十八日に市役所で初会合を開いた。本年度から市立の全小学校で一年生を対象に導入した三十人学級の成果と課題を分析、今後の指導にいかす。この日は、委員から「一人一人の子供に目が届くようになった」など、クラスの児童数が減少したことで生まれた「ゆとり」を歓迎する声が相次いだ。

 委員会は、学識経験者のほか、小学校長や教頭、教員八人で構成。中尾勝二教育長が委員を委嘱した後、藤田正奈良教育大学教授を会長に、島恒生畿央大学准教授を副会長に選出した。

 制度導入から約三ヶ月の経過報告では、「三十人学級が始まってみれば、この人数が当たり前のように思えてきた」という意見や、一クラスが十五~十六人になった校長からは「集団生活という点から見れば課題もある。教科によっては二クラス合同で指導するなど工夫したい」という声も。

 また別の小学校の教頭は、新入生の学級形成が進めやすいとした上で「目が届くようになった分、教員が直接的な指導力を強くするのではなく、見守ることも大切」と指摘。担任教諭からは「保護者との連絡が従来より密にとれる」「教員の心の余裕、子供も落ち着いており、多様な指導方法も工夫できる」など教育効果が報告された。

 市教委が一年生児童の保護者と担任教員、計千九百九十七人を対象に実施したアンケート調査の結果、(回収率保護者88.4%、教員82.1%)も報告され、「三十人学級で期待されること」として、子供の学習状況の把握やきめ細かな対応に期待が示された。

 検討委は、検討結果をまとめ、教員研修などにも生かすために本年度内に手引きをつくる。奈良市は来年度小学二年生までを対象に三十人学級を拡大する。

newsそれから:奈良市教委の「30人学級制度」独自実施 /奈良
 ◇「一人一人と触れ合える時間が増えた」--市立左京小を訪問
毎日新聞 2007年6月2日


 子どもたちへのきめ細かな教育を目指し、奈良市教委は4月から小学1年生に限って、「30人学級制度」を独自に実施している。新たに必要になった19人の講師の人件費など、約1億2300万円の予算をかけた新制度。現場ではどのようなことが起きているのか。新1年生の教室を訪ねた。【花澤茂人】

 ◇現場の教師たちは手応え

 市立左京小(小川嘉子校長、481人)に入学した1年生は65人。21人、22人、22人の3クラスに分けた。昨年度は30人と29人の2クラスで、約10人減ったことになる。県の学級編成基準(40人以下)を想定して作った教室は、後ろ半分のスペースが空いている。

 1組の国語の授業を見学した。質問に元気良く手をあげる子どもたちを、担任で学年主任の川崎順子教諭が次々と指し、立って発言してもらう。「発言すると子どもの自信になる。教師としては授業で1人1回は答えてほしい。それが以前より実現しやすくなった」と川崎先生は感じている。

 その後、配られた紙に平仮名の「ひ」の字を練習する子どもたちの間を、先生が歩いて回った。「ここは、もうちょっと長く書いてごらん」「とってもきれいに書けたね」。一人ずつ声をかけて回ると、子どもたちもうれしそうだ。「一人一人と触れ合える時間が増えた。子どもと先生の信頼関係も、直接話をする時間が長ければ早く築ける」と川崎先生。クラスの錦一穂くん(6)も「先生は優しくて好き」と元気良く話す。

 給食の時間。子どもたちは「せんせい、せんせい」としきりに呼びかける。今年から同校に赴任した講師で3組の担任、前原幸嗣さん(34)は「子どもは自分の言いたいことがたくさんある。それを聞くことが大切」と教えてくれた。呼びかけに丁寧に答えるのも楽ではない。「40人もいると限界を超える。今がちょうどいい」と話す。

 2組の担任、石橋正子教諭は「子ども同士も、クラスの友人と触れ合う時間が増えたせいか、いつもより早く打ち解けている」と話す。3組の大久保美月さん(6)も「みんなの名前もう言えるよ」と笑顔いっぱいだ。「児童一人一人へのきめ細かなケア」という狙いで始まった30人学級制度。現場の教師たちは手応えを感じているようだった。

 市教委は、1クラスの児童数を減らした19校を4月に実態調査。保護者からも「家で自分から勉強するようになった」など効果を実感する声があった。学識経験者も交え、指導内容を改めて考える検討委員会を今月にも立ち上げる予定もある。

 ◇欧米、25人前後が普通

 小柳和喜雄・奈良教育大准教授(教育方法学)は「欧米は25人前後の学級が普通。40人いるとどうしても一斉指導になってしまう傾向がある。多様な意見や発想を出すため、ある程度の人数は必要だが、きめ細かな教育という点で30人学級制度は確実に期待できる」と話す。

※ 来年度より生駒市も市立小学校12校全校で、一学年での30人以下学級を導入することを明らかにしています。
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by sensenogakko | 2007-07-01 15:38 | 奈良の教育ニュース