ブログトップ

センセのガッコ奈良

sensenogak.exblog.jp

いい教育がしたい!とがんばる奈良の先生のために

新任教師の一ヶ月

新任教師の一ヶ月

                              平群東小学校 中背 真一

「五年一組、中背先生。」
「やったー!」
着任式後の担任発表で紹介を受けた私は、
若い先生に期待を膨らませた子ども達の前に並んだ。

私自身、講師で五年生の家庭科を一年間やってからの新規採用だったので、
五年生の子どもたちについては大体知っているつもりだった。
前任校の五年生たちは元気いっぱいで、授業中もかなり騒がしく、
今回も気を引き締めていかないと大変なことになる!と気合十分で行った。
「学級崩壊にならない為には」「学級経営のコツ」などの本も沢山読んだ。
最初の三日が肝心だということがどの本にも書いてあったので
自分なりにあらかじめ計画も立てておいた。

担任発表のあと、本で読んだとおりに教室でゆっくり自己紹介をして、と思いきや…
すぐに翌日に控えた入学式の準備をして、教室に帰って大量の配布物を配り、
急いで子どもを帰した。
しかも翌日は五年生はお休み。あれ?計画がめちゃくちゃだ…。
しかし、迷っている暇もなく子どもたちは入学式の翌日元気に登校してきた。
やっと計画通りにできる。元々きっちりやらないと気が済まない性格の私は、
少し満たされた感があった。

しかし、思った通りにならないのが教師の仕事。
子どもたちは、予想もしない事をやってくれたりする。
というか、そもそも計画通りにやろうとする私が間違っている。
いつ何が起こるかわからないし、授業中でも子どもたちは、
思ってもみないことを発言してくれたりする。
毎日・毎時間、臨機応変に対応していかなければならない。

ただ、幸運なことに、今のクラスの子どもたちはとてもしっかりしていて、
落ち着いているので特に大きなトラブルもなくきている。
クラスが少し騒がしくなっても私が言う前に自分たちで、「静かにし~や。」と注意しあう。
そこまでまじめになってくれなくてもいい気はするが、
子どもたちもそれで特に問題もなさそうだった。

日が経つにつれて感じるのは、あまり形にこだわらなくても、
子どもの様子をみながらその時々に対応していくことが大切だということ。
基本的なことから大きく外れなければ、
子どもたちが楽しいようにできるだけ自然な形でやらせてあげることが
一番大切だということに気づいた。

そうして、子どもたちの様子がようやくつかみかけてきた着任から三週間後、
いきなりの授業参観に懇談会。
特に何も準備できず、さらに緊張のあまり全くもってやりきった感じがないまま、
その一週間後には家庭訪問があり、話を聞くのが精一杯だった。
やはり、新任ということもあり、どの保護者も少し不安そうだった。
さらにはその合間に、野外活動の準備に追われ、
班分けや役割分担などたくさんのことを決めていかなければいけない。
また野外活動センターに行って下見をしたり、打ち合わせをしなければいけない。
このように、たくさんのやらなければいけないことに追われ、
わけもわからないまま一ヶ月が過ぎた。

私が一番思ったのは、やることがたくさんあるということ。
しかも一つ一つが細かい。生徒の数だけパターンも増え、作業もそれだけ増えてくる。
しかし、忙しい中にも子どもたちが、こんな頼りない自分についてきてくれるということが、
一番嬉しくやりがいを感じることができる。
だからこそ、この子達のために、もっと魅力ある授業をしたり、
それからもっと盛り上がるクラス作りにしたいと思う。
ただ、まだまだ要領もつかめていないし、もっと教材研究もしなければいけないが、
何より時間がない。
ここはあせらず、自分のペースでやっていきたい。

まだ一ヶ月しか経っていないが、
一年後このクラスはどのように変わっているか、今からとても楽しみである。
[PR]
by sensenogakko | 2008-06-17 21:44 | 教育実践